空の色をおしえて






目まぐるしく季節は巡り、わたしたちは2年生になった。

そして夏に行われる高校生アート国際美術展にむけて、昼休みも放課後も常に美術室にこもる毎日である。

この美術展は、世界中の高校生の作品が一堂に会すと言われているほど盛大なもので、気合いが入らない訳がない。




ただここにきて、今までは頭にイメージしたものをそのまま表現出来ていたのに、それが出来なくなってしまった。

考えれば考えるほど、思うようにいかなくなる。



そんな時、つい先日に屋上で秋人に言われたことが頭をよぎった。




──美咲はさ、没頭しすぎて大切なものを見失うタイプだよな




……どういう意味なのかな




その時思ったことを抽象的に口にしただけかもしれないけれど、頭の硬いわたしにとって重要なことのような気がしてならない。