わたしはあの頃どうやって生きていたのかあまり覚えていないけど、綾乃はどうしていたのかな。 思い出せない…… 「ごめん……わたしほんとどうしようもないね」 「違う違う!美咲が悪い訳じゃないよ!」 外は気がつけば雨が降りだしていた。 家路を急ぐ人々の歩幅が、心なしか広くなったように見える。 「あれから3年も経ったのにさ、あたしは美咲に何て言ってあげれば正解なのか、まだ分からないの。時間が解決するって思ってたけど、それだけじゃ駄目なのかなって最近考え直したりしてさ」