空の色をおしえて



ドアを閉めると外界の音が遮断され、車内には明るいJ-POPが流れていた。

綾乃は腕を伸ばし、ボリュームを少し下げる。
 


「ごめんね、ありがと」


「どうせ帰るだけだったし、別に構わないよ」


彼女はわたしがシートベルトをするのを確認するとすぐ、ウィンカーを出して発進した。



「あれから菅波君とは会ってないんでしょ?」



「……うん」


横目でチラッとわたしを見る視線が分かった。



「なんか……恋じゃないなら会わない方がいいって言ったのはあたしなんだけどさ、今の美咲見てたら間違ってたんじゃないかって思っちゃうよ」