楽しかった夏が終わり、すれ違い始めた秋が去っても、わたしは何もしなかった。 喧嘩した冬ですら、ただ過ぎた。 その後は現実から逃避するように絵に没頭して春をむかえた。 そして、あの運命の夏へと繋がった。 もう一度やり直したら、何かかわるのだろうか。 思いやりの足りないわたしには、また何も出来ないのだろうか。 それでももし、もう一度だけ秋人に会えるのなら…… 声が聞けるなら 腕の温もりを感じることが出来るなら わたしは何度でもやり直す。 絶対に、何度でも。