灰色、白黒、無彩色。 表す表現は色々ある。 なのに思い出たちは今も色褪せることなく脳裏に焼き付いて、わたしを翻弄し続ける。 朝も昼も夜も、夢の中までも、抜け出せない世界に閉じ込められているみたいだ。 何か目に見えない力に歩かされているようだったわたしは、暗闇の中佇む大きな建物の前で立ち止まった。 ここは、わたしたちが通った学校だ。 生い茂る木々に囲まれた正門が見える。 その隣には『明桜学園文化祭』と書かれた看板が、斜めに立て掛けられていた。 そっか……今はそんな季節だね。