「美咲ちゃん、元気ないね。やっぱり兄さんがいないと寂しい?」 隼人君の声でふと我に返る。 あんなに泣き虫でかわいい女の子みたいだったのに、今ではすっかり男の人の顔をしている。 そんな心配そうな面持ちで見つめられたら、逆に申し訳なくなってしまう。 「そんなことないって!あんなやついなくたって問題ないない」 秋人の話題を避けたくて思い切り否定してはみたものの、少しわざとらしかったかもしれない。 「……ほんとに、無理してない?」 「してないよ全然!」