そうだ、綾乃はどこにいるかな。
どう考えても場違いな場所に迷い混んでしまったようにしか思えず、そわそわとしてしまう。
はしゃぐ生徒たちの合間を縫い、彼女を探し歩た。
よく観察すると主催者側の魂胆が見え見えで、テーブルの周りにペアで置かれた椅子には『カップル専用』という張り紙がされている。
力業でカップルを成立させようというあからさまな意図が、なんだか面白かった。
あ、あそこにいるのは……
そのペア座席に座る綾乃は、彼氏さんと楽しそうに談笑中だった。
目がきらきらと輝いて、頬がピンク色に染まって、わたしには見せたことのない表情だった。
