「だって実際そうじゃないのよ。幼なじみなんでしょ?あの子すぐどっかに行っちゃうから、先生じゃ捕まえられないの。よろしくね、鈴原さん!」 そう言い残すと、逃げるように教室を出ていってしまった。 「はぁ……。貴重な昼休みの時間だってのに……今日はもう美術室行けないな……」 ぶつぶつ言いながら教室を出た。 まぁどうせ居場所はわかってる。 秋人はいつだって、屋上で空を見てる。