しばらく黙ったまま見つめあうことになり、心を見透かされそうな気がして目線を宙に泳がせた。
心の奥にある秋人への想いは、小さな頃から隼人君にだけは知られてはいけないように感じていた。
それはきっと、均衡のとれた3人の関係が崩れてしまうことを心のどこかで恐れていたからだ。
秋人も隼人君も、わたしのことを異性として意識してはいないと分かっていたから、そこに恋愛感情を持ち込むなんてしてはいけない。
しばらくの沈黙の間、車の往来の音だけが耳に届いていた。
口を開こうとしない隼人君が何を考えているのか不安になり、自分よりも大きい彼の頭に手を伸ばし、そっと撫でた。
そんなわたしの心中を察してか、仕方なさそうに眉を下げ微笑んだ彼を見て、心の底からほっとした。
