空の色をおしえて




教室の中に入ると、わたしは驚いて足を止めた。
綾乃が言っていたことが大袈裟ではなかったことが分かったのだ。

機材を囲むよう並べられた椅子はほぼ満席で、立ち見の人までいる位だった。

真っ黒なカーテンで外界からの光は遮られ、窓も当然閉めきってある。
中央に置かれた仰々しい機械は、高校の文化祭とは不釣り合いに思えるほどの存在感だ。 

これはすごい……。
綾乃たちの気合いの入りようが人目で分かる。

ふと、教室の隅にある掃除用具入れの前で1人あぐらをかいて座っている秋人を見つけた。

一見やる気がなさそうにだらっと座っているようだが、その目は期待でキラキラと輝いているのが分かる。

かわいい……子供みたい。
本当に空が好きなんだね。