キミと秘密の交換恋日記

転校初日から先生に目をつけられるのは非常にヤバいことだ。

もちろん、コイツかわいいなとか先生が思ったのなら別の話だけど、今の四十川くんはそういう目で見られていない。

わたしの隣にいる四十川くんの顔はケロッとして何とでもない風に見える。

だけど、わたしの表情は多分四十川くんの大声ひとことでゾクリとしてしまい氷のように体が固まったのである。

わたしの後ろに座っている秋梨くんが面白がってわたしの伸びた髪の毛の上からわたしの身体を3色ポールペンでツンツンとしている。

これは普通に言えば軽いセクハラみたいなものだ。

だけど、わたしは今そんなことをしている秋梨くんに「やめて!」と一言いうことすらできない状態でいる。

やがて、全体合唱をすることになって音楽室にいた人たち全員が立ち上がる。

わたしはだれかにリモコンか何かで操られているようなロボットのように周りの人たちに揃えて立ち上がった。

何の歌を合唱したのかはわからない。最低、口パクで歌えていたのかすらもわからない。

合唱のとき、クラスの人全員が立ち上がってわたしもそれに合わせて立ち上がったところまででわたしの記憶はまたどこかへ飛んで行ってしまったのだ。