キミと秘密の交換恋日記

保健室の時田先生には毎回お世話になってるからもうさすがに覚えられちゃったけどね。

「ねえ、アイミン。俺にもあだ名付けてくれないかな?アイミンが隣の席だしアイミンにあだ名付けてほしくて。」

そんなことを言っている四十川くんがわたしの制服の裾を少しだけ掴んで、甘えたような声を出す。

――これは、考えるしかないですよね?わたしにとって、はじめてできた友達と呼べる存在の四十川くんのために考えてあげるしかないですよね?わたしに拒否する資格なんてありませんよね?

そんな考えがわたしの頭の中で何度も何度も駆け巡った。

四十川くんになにかカッコイイあだ名を考えてあげなくてはならない。わたしが貰った友達からの最初のプレゼントに負けないものを彼に返さなくてはならない。

四十川 怜・・・。あいかわ れい。あい・・・れい。

「アレイ。」

気が付けば独り言的なものでそう呟いていた。

わたしの独り言を四十川くんは聞き逃すことなく聞いていたらしくわたしの耳に「なにそれ、なんかカッコイイ。」と言っている。

その声は音楽室中に響き渡ったらしく、音楽の授業をしていた先生に四十川くんは鋭い目で睨みつけられる。

多分、転校生でこんなにも騒ぐから四十川くんは先生に目をつけられたのだろう。