キミと秘密の交換恋日記

わたしが後の方の席で一緒に歩いていた男の子たちにそう言うと男の子たちはただ笑ってくれた。

「いやいや、いいよ。四十川のおかげで珍しいもの見れたし。なんだか、四十川が萩原を見た理由がわかったような気がする。」

そう言いながら音楽室の椅子の背もたれにもたれ掛かる四十川くんが入ったクループの柏木くんが音楽の授業をやっている最中の先生にバシッと注意される。

その様子を見ていると、柏木くんたちはどうやら授業をあまり真面目に受けていない様子だ。

先生は隣にいたわたしには興味がなさそうに笑っていても見過ごしてくれた。

「ほんとうにアイミンって目立ってなかったんだな。今の先生の態度みたらこれまでの萩原の授業態度見逃している様子だった。」

わたしの後の席に座っている秋梨くんが机に伏せながら真っすぐわたしを見てそう言う。

「そりゃあさ、目立たないようにしてたから。先生もあまり見てないんだよ。こんなにたくさんの生徒を一人で見てたら大変だよ。見れる方がすごい。」

わたしはそうブツブツと呟いた。

そうだよ。地味で誰にも気づかれないようにしてるわたしに気づいて待っていてくれた四十川君もすごいのに、更にこんなわたしまで見られる先生がいたらすごすぎるよ。