. . . . . . 学校のどこを、教室のどこを探したって 先輩みたいな人はいないだろうと 先輩の隣を歩きながら思う。 神秘的な宇宙の黒をちりばめたような黒髪と 眼鏡の奥で光る鳶色の瞳。 すっと通った鼻と、薄く惹かれた唇。 ひとつひとつが、先輩を構成する要素で 私はそのどれもが素敵だと思う。 . . . . . . . この夏は私にとって夢のような 外国の遊園地のように甘い気持ちにさせてくれる、そんな季節だった。 . . . .