今の日本の現状はもはや昔の面影はないほどだった。
スマホが普及し、ハイブリッド車が走っていた十年前。あの頃の日本はまだマシな方だったと今なら思える。
そう…「年齢順優先制度」なんていう鬼畜極まりない法律さえできなければ。

この「年齢順優先制度」は、いわば大人達の権利等を強くする法案で、年齢に応じて優遇や待遇が変わるというもの。
つまり今の世界なら、大人が子供を殴ろうと理由さえあれば許されてしまうのだ。そして、この制度が生まれたことにより、育児放棄も増加していった。

だがしかし、そんな事とは裏腹に日本の技術力は着実に上がっていきスマホが前線にいた頃とは違い、今は投影式ハンドフリースマートフォン。別の名をライトフォン。ライホが前線にいる時代となった。

ライホとは、細長いリストバンド式の簡易センサーを搭載した機械を腕につけセンサーに手をかざすと、腕の上にスマホサイズの映像が空間に投影され、その映像をスマホのように操作できるというものだ。
分かりにくいかと思うが、便利なものであることは間違いない。

イヤホンでさえ今は要らないのだ。小型ワイヤレスイヤホンが登場したからだ。仕組みは簡単。ただ耳の後ろにその機械を付ければいいだけ。両側のイヤホン同士がセンサーで反応し、磁石のように張り付く仕組みになってる。
車でさえ、もう電気自動車が当たり前になった。