今年の夏、新たな出会いが待っていた。

「おーい、りっちゃん!」

私に声をかけた彼女、詩織は学校の校門に立っていた。
幼さが残る顔立ち、肩まで伸びた髪がクルクルと跳ねているのが印象的で可愛らしい子だ。