世界の端っこだけが赤くて、反対側の端っこが暗い。
そこから順に濃紺が溶けて、紫、薄紫、澄んだ青、抜けるような。
青と名付けるのも戸惑われる青。
…それから真っ赤に帯が燃えるくせに、その一歩手前がただ白い。
そんな、なんていう色なのかわからない色が、一面。

暗いところに星が溜まっていた。
奥に行けば行くほど、星が。

夜明け前が一番暗いって本当なんだよ、ねぇ。
本当だったよ。