たとえこの身が焼かれてもお前を愛す

「えっと、あの角を左に曲がって....すぐ衛兵棟の入り口があるはずだから」

何度も地図を見直す。


歩いては止まりを繰り返していたことが不審がられてしまったのか?

「おい、そこの娘」


突然の声に、フィーアは肩を揺らすほどビックリしてしまった。

周りに人はいない。娘とは間違いなくフィーアを指していた。


コツコツと石畳のなる音がして、声の主が近づいて来るのが分かる。

な、何?私、不自然なところがあったかしら?

心臓は必然高まる。

視線も定まらない。

焦る気持ちで呼吸も早くなっていた。