たとえこの身が焼かれてもお前を愛す

「ご主人様、今すぐこのギルベルトと洋服を交換して下さい」


はっとしたエルンストは、ルイーズの言わんとすることを瞬時に理解した。


「ギルベルトの酒屋は宮廷にもお酒を卸しています。ですからお城にお酒を届けるふりをしてファーレンハイト様と連絡を取って下さい」


そう言うと、店の場所が書かれたメモを差し出す。


「ありがとう。俺はよい侍女を持って幸せだ」

それを受け取るとルイーズに軽く頭を下げる。


「コンラートさんから聞きました。フィーア様をどうか助けて下さい。そして二人でこのお屋敷に戻って来てください」


「ああ、必ずっ!」


エルンストはすぐに着替え終わると、裏口へと向かう。