たとえこの身が焼かれてもお前を愛す

フィーアはにっこりと笑った。

「お休みにならないとお疲れが取れませんよ」

「しばらくここにいてくれ」


この人は時々子供になってしまう。フィーアは無言でうなずくと、長椅子に座り直した。


そっとフィーアをエルンストが包んだ。


「人の心とは儚くうつろいやすいものだな」


「どうなさいましたの?」


「あれほど愛していたのに、急に心がわりするものだろうか?」


「エルンスト様?」


エルンストの胸に顔をうずめていたフィーアは顔をあげると、その瞳を見つめる。


「お前はどうだ?」


「わたくしの心がエルンスト様から離れるとおっしゃりたいのですか?」