たとえこの身が焼かれてもお前を愛す

エルンストを先頭に近衛兵たちは文官の執務室へと向かう。

勢いよく扉を開けると、

「ランドルフ・フォン・ベッヘム!グレーテ妃への不敬罪で拘禁する」

何事かと驚く文官たちを見回しながら声を張り上げた。


突然の近衛兵の乱入に文官たちは一様に驚いて皆、仕事の手を止める。が一番驚いたのは当のベッヘムだ。


「どういうことですかっ!?」


両脇を衛兵にガッチリと抱えられる。


「僕が何をしたって言うんですかっ?!」


ベッヘムと一緒に仕事をしていた文官たちも立ち上がってベッヘムに視線を寄せる。



「エルンスト殿、理由を説明してくれっ!!」


そんなベッヘムを無視して、


「連れて行け」


部下に命令するエルンストだった。