たとえこの身が焼かれてもお前を愛す

────執務室に戻ったエルンストはファーレンハイトを呼んだ。


「お呼びですか、閣下」


すぐにファーレンハイトはやって来た。


「お前、グレーテ・フォン・ゲルフェルトなる娘を見知っているか?」


「はい」

笑顔で答えるファーレンハイトに”やはり”エルンストは複雑なため息を禁じ得なかった。


「で、どんな娘だ?」


「そうですね.....?」少し考えたあと、


「美しさはまずまず。閣下のところのフィーア殿には劣りますな」


「余計な事を言わなくていいっ。俺は真剣に話をしているのだっ!」


ファーレンハイトは肩をすくめると、話を続ける。