目の上に腕を乗せ視界を覆うと、星空がたちまち暗闇へと姿を変えた。
……俺はどうすればいい?
どうすれば、愛華を守れる?
どうすれば、愛華の大切なものを守れる?
「潤くんは、かっこ悪くなんかないよ」
暗闇の中、落ちてきた言葉。
驚いて腕をどければ、満天の星空を背に俺を見下ろす愛華の姿が目の前にあった。
なびく髪を片手で押さえ、澄んだ大きな瞳で俺を見つめる愛華は、愛華の後ろで輝く星達にも決して劣らないほど壮絶に綺麗で……。
思わず我を忘れて、見惚れてしまった。
「…一人でここまで来たの?ダメじゃん愛華。危ないでしょ」
慌てて視線を逸らして、体を起こしそう言うと、愛華は俺の前で芝生の上に膝をつく。
「うん。ごめんなさい。だけど、どうしても潤くんに伝えたい事があったの」
驚いた。
真っ直ぐ俺を見つめてくる愛華の視線は、さっきまで俺を疑っていたそれとはもう違っていたからだ。
「潤くん。ごめんなさい。潤くんの言う通りだった。…私、心のどこかで潤くんを信じていなかった」
愛華は、スカートの裾をギュッと握る。
「暴走族なんて、みんな同じだって思ってたの…。身勝手で傲慢で、自分の目的のためなら平気で人を傷つける人達…。凄く…怖い人達」



