会ったことすらない他人の妹の話を永遠と聞かされる俺の身にもなってほしいと思ったけど、幸せそうに妹の話をするあいつを突き放すことが出来なかったのも事実で。
そんな俺の心情を知ってか知らずか、新はなぜかいつも俺にばかり愛華の話をしてきた。
愛華の作った何とかが美味かっただとか、愛華にこんなことで怒られただとか。正直興味ないから聞き流してたけど。
だけどある日、新が瞳に暗い影を落としながら俺に話したことがあった。
『愛華が、俺の前で泣いたんだ。助けてくれって…。愛華は、今まで恵まれた環境で生きてきたわけじゃないのに、一度だって俺の前で泣いたことはなかった。それなのに……。俺は、愛華を泣かすヤツは絶対に許さない』
愛華の過去の出来事を話し、“憎悪”の色を浮かべた瞳でそう口にした新は、いつものバカ単純なあいつとはまるで違っていて。
きっとこいつは自分の命なんか簡単に捨ててしまえるくらい、妹のことが大切なんだと痛いくらい伝わってきた。
それと同時に沸き起こる興味。
新をこんな風にさせる妹が、どんな子なのか気になった。
それが、俺が愛華に興味を持った初めての瞬間だった。
そんな俺の心情を知ってか知らずか、新はなぜかいつも俺にばかり愛華の話をしてきた。
愛華の作った何とかが美味かっただとか、愛華にこんなことで怒られただとか。正直興味ないから聞き流してたけど。
だけどある日、新が瞳に暗い影を落としながら俺に話したことがあった。
『愛華が、俺の前で泣いたんだ。助けてくれって…。愛華は、今まで恵まれた環境で生きてきたわけじゃないのに、一度だって俺の前で泣いたことはなかった。それなのに……。俺は、愛華を泣かすヤツは絶対に許さない』
愛華の過去の出来事を話し、“憎悪”の色を浮かべた瞳でそう口にした新は、いつものバカ単純なあいつとはまるで違っていて。
きっとこいつは自分の命なんか簡単に捨ててしまえるくらい、妹のことが大切なんだと痛いくらい伝わってきた。
それと同時に沸き起こる興味。
新をこんな風にさせる妹が、どんな子なのか気になった。
それが、俺が愛華に興味を持った初めての瞬間だった。



