漆黒が隠す涙の雫

……でも……。


「…でも、何で潤くんはそんなにまで私の事を思ってくれるのか…分からない。潤くんと会ったのは、たった1度だけだよ?それなのに、こんなのおかしいよ……」


最初から思っていた違和感。


潤くんの私への接し方は、まるでずっと私を知っていたかのような……。


“愛華が思ってるより、俺は愛華の事知ってるよ”


あれは、どういう意味だったんだろう?


戸惑いを隠せない私に昴さんは、「あぁ。そっか。愛華ちゃんは知らないんだよね」と言って、ポンと手のひらを打つ。


「新と潤が、本来親友だったのは知ってるんだよね?」


「う、うん」


「実はあの当時ね、新と潤の会話って言ったら愛華ちゃんの話ばっかりだったんだよ」


「へぇ…って!えっ!?!?」


ボンッと顔が発火したように熱くなる。


わ。私の話ばっかりって……何!?


一体、何がどうしたらそうなるのっ!?


そんな私の様子を見て、昴さんと修二さんがクスクスと肩を揺らして笑ってる。


「そうそう!って言っても新の妹自慢を潤は無理矢理聞かされてるって感じだったよなっ!」


「無視する潤に新が後ろを付け回しながら聞かせてたのはあの当時、鷹牙の名物だったよね」