夜も更けて、
お兄ちゃんと身を寄せ合って芝生に寝転んでいたら、
懐中電灯の眩しい光を当てられた。
「…おいっ!君たちこんなところで何やってんだ!?」
それはどう見ても、自転車に乗った男の警察官だった。
「ヤバイ、お兄ちゃん…!見つかった!」
私がお兄ちゃんを揺さぶると、お兄ちゃんはすぐに私の手を取り走り出した。
「逃げんぞ!!」
「コラッ!!待ちなさいっ!!」
どんなに走っても走っても、
私達はまだ子供で
大人には敵うわけもなくて…。
ズサァッ---!
「ナオッ!!!」
つまづいて大きく転んだ私に
手を差し伸べたのは、
警察官だった…。


