【完】悪魔な天使


---ぐっすり眠って、朝がきて、

お兄ちゃんの寝顔が隣にあった。



嬉しい…。


こんな些細な幸せが、日常にあることを、私はどうして今まで気づかなかったのだろう。



今までの人生で、見過ごしてきた小さな幸せは、一体いくつあるのかな。



そういえば、ぐっすり眠ったというのに昨晩はデビーが出てこなかった。





あの小さな悪魔に会わないと、私はこれが試練である事を忘れてしまいそう…。

まるでこの世界が、この時間が、私のリアルであるかのように錯覚してしまう。


でも、…だとしても、今はそれでいい。


私はもう、この大切な兄を
一人にしたくはないのだから。