それから、私は服を着て、眠っているお兄ちゃんをできる範囲で介抱し続けた。
暖かいお湯で濡らしたタオルで身体を拭いて、
部屋中を漁って救急箱をみつけ、
傷口に消毒液を塗り絆創膏を貼って、
掛け布団を持ってきて、
ぎゅっと、手を握りしめた。
…----。
---「ありがとう」
日が暮れる頃、お兄ちゃんは目を覚ました。
「痛てて…」そう言いながら起き上がろうとしたので、私もそれを手伝ってあげる。
「…お兄ちゃんこそ、生きててくれて、良かった。」
ずっと伝えたかった言葉を素直に伝えると、
お兄ちゃんはまた歯の無い満面の笑顔で私を抱きしめた。


