その日の夜は、眠る事ができなかった---。 ずっと放心状態で、 何も考えることもなく、 ただお兄ちゃんを抱きしめながら、 強者に怯えているだけだった。 タバコを吸って、酒を飲んで、ご飯を食べて、ゲップをして、テレビを観ながら眠りにつく父親を、 無感情で眺めてた。 夜が明けて、朝がきても、 父親はイビキをかいて眠り続けた。 お兄ちゃんも… 目を覚ますことはなかった。