【完】悪魔な天使



「あ〜〜〜〜、スッキリした。
さて。コーヒーでも飲むかな。」


不意に蹴る事を止めた父親。

まるで何事もなかったかのようにキッチンへと向かっていった。


震える身体で、お兄ちゃんを抱きしめた。
微かに聞こえる吐息は途切れ途切れに命を繋いでいた。


「ぅうぅうっ…ごめんなざい…お兄ちゃん…ごめんなざぃぃ…」


私のそんな呟きがお兄ちゃんに届くはずなかった。




私はまた選択を間違えたのだ。



何がお兄ちゃんを救う、だ。


何がお兄ちゃんを助けたいだ。



こんなんじゃ答えなんかわかるはずないんだ。



だって私はこんなにも弱虫で



こんなにも…