ふたりぼっちの指切り

この言葉を言う少女が目の前にいたなら、どんな顔をしていたのだろう。

それを知るためなら自分はなんだってするのに。髪の毛一本でも、眼差しひとつでも、取り戻すためなら。

なんだってしたいと思える少女は、どこかも分からない、あるのかも分からない、天国へと逝ってしまった。

きっと自分が投げやりな発言をしたから、ずっと気にかけていてくれたのだ。

「どうして…」
何度この言葉を言っただろう。

何度運命に背けたらと思っただろう。

神は二人の叛逆を、赦してはくれない。

それでも二人が出会えたのは限られた時間の中で、こんな運命でなければ生まれなかった感情だって。

見たかった。
二人で。
映画のDVDを、肩を預けながら。

「見たかった…」
零れた雫が日記帳に点々と落ちる。
二人の記憶を綴った記録に、点々と落ちていく。点々と。