「もしかして、その友達ってあなた?」
「あ、……はい…」
どう答えていいか分からず、目を伏せて頷いた良を目を細めて晶子は見つめた。
「そう……そうなのね」
なんだか納得だわ、と胸の奥で呟いて晶子は眉を下げて優しく笑った。
(あなた、父さんに似ているもの)
それが理由ではないことは分かっているけれども、晶子は少し嬉しかった。
「最期の約束をしていたのがあなたで、良かった」
あなたがこんなに娘を想っていてくれて、良かった。
その言葉の代わりに出た言葉は、良の胸に余韻を残し静かに響いた。
「はい……」
そうとしかもう言えなくなって、ただ良は俯いて必死に目を閉じた。
晶子のいなくなった病室で、彼は晶子から渡されたものをじっと見つめた。
『加代が書いていた日記が、ベッドの横にあったの。あなたに見てほしいから』
そう微笑んで告げた晶子の顔を思い出し、良は神妙に茶色い表紙のそれを開いた。
母親である彼女にとって、当然ものすごく大切なものであろう遺品だ。
見せてもらえたことに切なく喜びを噛み締めながら、その小さめの日記を読み始めた。
「これは…」
「あ、……はい…」
どう答えていいか分からず、目を伏せて頷いた良を目を細めて晶子は見つめた。
「そう……そうなのね」
なんだか納得だわ、と胸の奥で呟いて晶子は眉を下げて優しく笑った。
(あなた、父さんに似ているもの)
それが理由ではないことは分かっているけれども、晶子は少し嬉しかった。
「最期の約束をしていたのがあなたで、良かった」
あなたがこんなに娘を想っていてくれて、良かった。
その言葉の代わりに出た言葉は、良の胸に余韻を残し静かに響いた。
「はい……」
そうとしかもう言えなくなって、ただ良は俯いて必死に目を閉じた。
晶子のいなくなった病室で、彼は晶子から渡されたものをじっと見つめた。
『加代が書いていた日記が、ベッドの横にあったの。あなたに見てほしいから』
そう微笑んで告げた晶子の顔を思い出し、良は神妙に茶色い表紙のそれを開いた。
母親である彼女にとって、当然ものすごく大切なものであろう遺品だ。
見せてもらえたことに切なく喜びを噛み締めながら、その小さめの日記を読み始めた。
「これは…」

