あなたの幸せを心から願う

パチン____




私の頬を仁奈が叩いた。




「ばか!なんでもっと早く言わなかったの!




私たち友達でしょ?




私は小春の耳が聞こえなくなることよりも





小春がその事を隠してた方が悲しいよ!




だって、耳が聞こえなくなっても小春はこはるだよ?」




そこまで言って




私の頬に手を当てる。




「ごめん、痛かったよね?」




ううん。痛くない。




仁奈の方が痛いと思う。




仁奈の心の方が。




「私バカだ。




1人で勝手に決めて




決めつけて…」