あなたの幸せを心から願う

そして昨日のことは感じさせないくらい



私と仲良くしてくれる。



だから、たまに見せる笑顔にドキドキしてる私がいる。



放課後。



反省文を書きながらたわいもない話をする。



そんな時に



「なぁ、答えなたくないなら答えなくてもいいんだけど、」



と遠慮がちに聞いてきた。



「ん?どうしたの?」



「佐倉の耳っていつから聞こえないの?」



そう言えば白石くんに知られてたんだった。



白石くんならいいよね、



「生まれつき、かな。」



「そうなんだ、遺伝?」



遺伝。ではない。



これは、



「お母さんもお父さんも聞こえてるよ。これは、」



途中で言うのをやめた私に


「言いたくないなら無理に言わなくてもいからな」



優しい。今はその優しさに泣きそうだよ。



「私が、私のせいで、お母さんは死んだから、きっとその罰。お母さんを殺した私への罰だよ。」



「さ、くら…?泣いてるのか?」



泣いてないよ、