あなたの幸せを心から願う

放課後。



「白石くん、このあと時間ある?」




私が話しかけてきたのにびっくりしたのか




「あ…お、おう、返事か?」




少し戸惑ったように返事をした。



今日知ったこと。



白石くんは優しくて少し照れ屋さん。



「うん、屋上で待ってるね」




そう言って先に屋上に向かう。




重たいドアを開き外に出ると




よく晴れた空が広がっていた。