あなたの幸せを心から願う

私の頭にハテナが浮かんでるのがわかったんだろう。



「なぁ、佐倉はさ、好きな人とかいる?」



突然そんなことを聞かれた。



好きな人かぁ。




「いないかなぁ」



なんでそんなこと聞くんだろう?



「おれ、さ。佐倉のこと好きみたい。」



なんて真っ赤な顔で言うから



「え…?白石くんが私を?」



信じられなくて聞き返してしまった。



「そう。可愛いなーって見てたら好きになってた」




告白なんてはじめてされた。



でも、私に白石くんは似合わない。



私といても幸せにはなれない。



悩んでると思ったのか、




「困らせてごめん。返事すぐじゃなくていいから、待ってるから」



そう言って保健室を出ていった。



白石くんのこと何も知らないで



振るのもよくないよね?



それから私は更衣室に向かい



着替えてから早めに教室に向かった。