あなたの幸せを心から願う

保健室につくと、



「あ…」



そこには白石くんがいた。




「佐倉…?怪我でもしたのか?」




優しく私に話しかけてくれる。



「ううん、ちょっとバスケでボールが当たっちゃって」




そう言いながら私は頭を抑える。



「今保健室の先生いないんだ。まってろ、氷持ってくる。」



そう言う白石くんを見ると



「手?怪我したの?」




氷を用意する白石くんが手を止めてこっちを見る。



「ちょっとな、転けただけだよ。」




そう言って氷を用意してくれる。



しばらくして、



「はい、これで頭冷やしときな」



そう言って氷の袋をくれる。



「ありがとう。」


ニコッと笑いかけると



白石くんが慌てた顔をする。




「…?」