あなたの幸せを心から願う

体制を崩して倒れた私に仁奈が駆け寄ってくる。



「小春?大丈夫?」



頭が痛い。



先生が走ってきて体育館の隅に運んでくれる。



「佐倉さん、聞こえてなかった?」



私はコクリとうなずく。



仁奈がいたのは私の左側だった。



だから聞こえなかったんだ。



「すいません、次から気をつけます。」



私が落ち着いたのを確認して先生がみんなのところに戻る。



あ、気持ち悪いな。



そう思い私は保健室に行くことにした。