あなたの幸せを心から願う

これは嫌ってこと?





「小春?路唯くんなんて?」





仁奈が心配そうに聞いてくる。





「電話切れた。ごめん、私ちょっと寝るね。」




ごめん。仁奈。




このまま話し続けたら泣きそうだから。




私はベットに横になって壁の方を向いた。





涙が出てきて止まらない。




仁奈は泣いてることに気づいてると思う。





それでも私をそっとしてくれてる。





「仁奈、ありがとう。」





心の中でそう思い、気づいたら寝てしまっていた。





目を覚ますと夕日が差し込んでいた。




体を起こして人影の方を向くと





「ろ、いくん…?」