あなたの幸せを心から願う

2人とも泣いていた。




「好きな人ができたなんて嘘。




路唯くんを傷つけたくなくて、




私のためなんかで泣いてほしくない。




だって路唯くんならきっと私のそばにいることを選ぶ。




だからこそ、私は路唯くんから離れたのに…」





無理だった。




路唯くんが居なくなって真っ暗だった。





「ねぇ、小春。




路唯くんは待っててくれてるよ。」





そんなこと聞いたら戻りたくなっちゃうよ。





あの幸せだった頃に。





「私、路唯くんと一緒にいたい。




路唯くん傷つけちゃうかもしれないけど




それでも私には路唯君が必要なの。」