MEMORIZE BLUE

椅子に座った葵は、真っ白になっていた頭をリセットしようと息を吐いた。

笑われてもいいから、伝えたい。
その精一杯の思いは届いたようで、クラスメイト全員が賛成に挙手してくれた。

あまりの驚きでしばらくほうけていた葵を、小夜達が笑ってその場の空気もほぐしてくれたので、こっそり手で拝む仕草をする。それに応えて片目を瞑った小夜に、やっぱりかっこいいなぁと葵も笑い返した。

「やるじゃん」
「!」
くしゃりと両側から髪を撫で回され、何事かと上を向くと、佐島と大和の満面の笑みが視界に広がった。

それだけで幸せな気分になって、自らも笑みを浮かべる。

「あとは練習だけど…」
「やれるだろ。だって」
「俺達のクラスだし」
「…そうだね」

息ぴったりの二人に小さく吹き出すと、小夜が「何でそんなに自信満々なの」と呆れたように突っ込んだ。