MEMORIZE BLUE

「小夜のやつ、言ってたよ。お前が一番大切だって」

「…え?」

「放課後、笑いながら言ってたんだ。嬉しそうだったよ。お前のこと話してる時が、一番」

「うそだ……」

それ以上言われたら、また泣いてしまうと思った。

もう泣きたくないのに。泣いてはいけないって決めたのに。

「なんで、そんなこと言うんだよ…」

目の奥が熱くて、こみ上げてきた気持ちに目をつむった。

私だけだと思っていた。いつの間にか、何を見ても小夜との思い出が蘇って、離れていても辛かった。

それなのに、そんなことを聞かされたら、期待してしまう。

「葵のこと、本当に好きだったと思うよ」
「…本当に、そうだと思う?」
「うん」