MEMORIZE BLUE

「小夜、こんなところにいた」

「え……佐島?」

放課後、一人屋上でぼんやりとしていた小夜を見つけて、佐島は息を整えた。

言葉には出さないが、なぜ、と思っている顔で見上げる少女に佐島は苦笑した。

「午後の授業、全部さぼっただろ。あれから葵も元気ないしさ」

「教室で、噂だった?」
自嘲気味に問いかけた小夜に、少し逡巡してから佐島は小さく頷いた。

「私は大丈夫よ」
わざわざ責任感で探しに来てくれてありがとう。

皮肉った言い方をして、わざとそっぽを向いた小夜は、隣に佐島が座ったのを見てぎょってした。

「…なんで」
「話、聞くよ」

穏やかな声に、何だか気恥ずかしくなる。

諦めたはずなのに、胸が痛くて驚いた。

「いいよ、別に」
「聞いて欲しいって顔してるけど」