MEMORIZE BLUE

その問いに、葵は少し間を開けた。

何かを飲み込むように、「そうだよ」と答える。

それを聞いて、小夜は確信した。

「…わかった」
葵が辛いなら、やめよう。
その一言に、一瞬だけ葵がはっとしたように小夜を見て、すぐに逸らした。

「…うん。ありがとう」

そうして踵を返し、屋上を降りた葵を見送り、小夜は呟いた。

「嫌だな…」

いっそ、本音だったら良かったのに。

「嘘が下手なんだもん」

取り繕った笑みが、瞳の奥で辛そうに歪んでいた。

わかるよ。そのくらい。

抜けるような青空に向かって言った小夜は、その場に座り込んだ。