「しないよ」

間髪入れず返された言葉に、その刹那呼吸が止まる。

大和を見ると、真剣な瞳で私を見ていた。

「このままだと、壊れそうだから」

何が、とは聞けなかった。

薄々自分でも分かっていた、このままでは取り返しがつかないことになるかもしれないと。溜まって凝った感情は、爆発すると激しい。

「嫌になったの。自分を嫌う毎日に、友達に嫉妬する毎日に」

宙ぶらりんな自分に時々気がつく。

見当をつけた居場所を守ろうと醜くなる。

終わりにしたい世界を、本当に終わりにする勇気がなくて、今日も昨日も堂々巡り。

「変えられないよ」

いつだって、自分から誰かの元に行かなくてもみんなが集まるような、陽だまりの持ち主がいる。

そんなふうにはなれないって、体の全部で分かってる。

それなのに、誰かが優しい顔で笑いかけてくれた時、話が弾んだ時、自分にほんの少し期待してしまう自分がいる。

そんな自分に絶望する。

「どうして…」