「………っ」
言い返したいのに声が出てこず、口を開け閉めする葵を見て、にやりと口のはしを上げた大和に何かが頭の中で音を立てて切れた。
「忘れろ、馬鹿っ」
「ぐっ」
割と本気の罵倒と共に足払いをくらわせた葵は、体をくの字に折り曲げた大和を振り返りもせずに駆け去った。
(…あんな奴、罰を受けて当然だ)
人のことからかって。
家に帰って思い出すと死にたくなったが、葵は少し反省していた。
(からかわれたとはいえ、一応ノートを持ってきてくれたんだよなぁ…)
からかわれたとはいえ。
からかわれたとはいえ。
相当根に持ってる、と自分を分析しながらも、やはり明日謝ろうと思った。足払いはやり過ぎたかもしれない。
絆創膏の箱から一枚分取り出すと、それを学校鞄のポケットに入れて電気を消した。
言い返したいのに声が出てこず、口を開け閉めする葵を見て、にやりと口のはしを上げた大和に何かが頭の中で音を立てて切れた。
「忘れろ、馬鹿っ」
「ぐっ」
割と本気の罵倒と共に足払いをくらわせた葵は、体をくの字に折り曲げた大和を振り返りもせずに駆け去った。
(…あんな奴、罰を受けて当然だ)
人のことからかって。
家に帰って思い出すと死にたくなったが、葵は少し反省していた。
(からかわれたとはいえ、一応ノートを持ってきてくれたんだよなぁ…)
からかわれたとはいえ。
からかわれたとはいえ。
相当根に持ってる、と自分を分析しながらも、やはり明日謝ろうと思った。足払いはやり過ぎたかもしれない。
絆創膏の箱から一枚分取り出すと、それを学校鞄のポケットに入れて電気を消した。

