MEMORIZE BLUE

「分かった、分かった」

「何がよ」
噛み付くように言い返すと、すぐに申し訳なさそうな顔で「ごめん」と言われ、何故か戸惑ってしまう。

素直に謝るとは思っていなかったが、実はそんなに悪い奴ではないのかもしれない。

そう考えて許そうとすると、再び大和の笑いのツボが入ったのか、笑い出す。

今度は思い切り冷めた目で見やると、大和も笑いを収めた。

「悪い、なんか、心情の変化が丸分かりで」
「……」

付き合っていられない。

早々に決断を下した葵は、ノートを握りしめ踵を返した。

「心が挫けそうな日は」
唐突に発された科白に、足が縫い止められる。

この科白どこかで。

「泣きそうに耐えた夜は、君に会いたくなるなんて馬鹿で笑うそんな今日…だっけ?」