凄い、と思わず呟いた。

『文章書くの上手いね。そんな感じの、好き』
そう送ると、すぐさま返信が来た。

『これくらいは適当に言葉を組み合わせるのに慣れていたら出来る。レベル低い。青春ぽい言葉を繋げて、綺麗事って反感言われない程度に書いときゃいいから』

そういうものなのか、と呆然とする。レベル低いんだこれ。

適当に言葉の羅列を作っただけでメッセージになるというのか。

『わかった。ありがとう』
そう返してから、それでは会話が終わってしまうと気づいたがあとの祭りだった。

(朝が待ち遠しいなんて、初めてだ…)

霞がかった夜空も、小さな星の光が眩しく見えるほど。

なぜ会いたくなってしまうのだろう。

どうして、君の顔を見たいんだろう。

窓辺でかすかに笑う横顔を見るだけで胸を締め付けられるなんて馬鹿みたいなのに、繰り返すだけの毎日が愛おしい。