哀しみの最果て

「やめとけやめとけ。今回の件はいくらなんでも危険だぞ?ここいらで手を引くべきだ。」


「鉄っちゃん。そんな事俺もわかってるさ。でも、依頼を受けちまった以上最後まで足掻いてみようと思うんだよ。」


宮部の決意は固く、その視線はまっすぐ前を向いていた。



「わかった。もう止めはしねぇ。ただこれだけは肝に命じろよ。
少なくともお前の帰りを待ってる奴がいるんだから、日野ちゃんだけは悲しませるなよ。」