『へいっ いらっしゃいましぇ』


威勢のいい掛け声がかかる。

ねじりハチマキをした少年 文太<七歳>が 客を迎える。


『お 文太 今日もはりきってるな』

近所の常連客 佐々木ら五人が店に入った。

『いらっしゃいませ』
愛想のいい笑顔で妻の華子がボックス席に案内する。


焼き鳥屋だが 改装したばかりの凝った内装に、ライトアップが巧みに使われたお洒落なお店

しかも 地鶏に秘密兵器の秘伝のタレ

毎日が満員御礼の繁盛店。


店の大将 平川 良雄 <30歳>

妻 華子 <26歳>

息子 文太 <七歳>

の三人で営む このお店

何より 三人のキャラクターが繁盛の原点だ。